投資用語

ターゲットファンド

Target Fund

ターゲットファンドとは、特定された個別案件(企業)への投資を目的に組成されるファンドを意味します。バイアウト投資の文脈では、投資先となる企業を特定したうえで出資を募集するファンドが該当します。

 

一般に、国内のバイアウトファンドは個々の案件に先立って組成され、ファンドへの出資時に投資先企業が確定していないブラインドファンドの形式を採ることが多く、この場合、一つのブラインドファンドから複数の企業(通常5~10社)に対する投資が実行されることになります。ブラインドファンドの場合、投資家と運用会社が出資契約の中で投資ガイドラインを定め、これにより投資対象となる案件規模や業種等につき一定の枠組みが設けられるものの、個々の投資実行は運用会社の判断に委ねられることになります。

 

これに対し、ターゲットファンドの形式を採る場合、投資家は事前に投資案件を把握して資金を出資するため、案件の目的や内容に賛同した上で投資を行えるというメリットがあります。