投資用語

キャッシュフロー

Cash flow

キャッシュフローとは、企業活動から発生する現預金の流れ(増減)を意味します。キャッシュフローは、その発生原因に応じ、①損益を生み出す取引等から生じる「営業キャッシュフロー」、②固定資産の取得・売却等の投資活動から生じる「投資キャッシュフロー」、③資金調達等の財務活動から生じる「財務キャッシュフロー」に分類され、上場企業等は、キャッシュフロー計算書においてこれらのキャッシュフローを開示することが義務づけられています。

 

ファンドビジネスとの関係では、キャッシュフローは企業価値の算定根拠となるという意味で重要な概念です。代表的な価値算定手法であるDCF法では、企業価値は将来期待されるフリーキャッシュフローを、当該企業のリスクを反映した一定の割引率によって現在価値に割り引くことで算定されます。

上記のとおりキャッシュフローは企業価値の源泉となることから、近年では経営管理の分野においても、売上高、営業利益といった会計上の指標に加えて(又はそれ以上に)、キャッシュフローの増減を重視するキャッシュフロー経営が一般的になりつつあります。